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お世話になっております。

朝４時起きの税理士　見田村です。

今日もお読み頂き、ありがとうございます。

感謝です！！

今日の１分セミナーは

「現金ですか」です。

今日はちょっと難しい部分があります。

だから、ゆっくり読んで下さいね。　

現金の帳簿上の残高が１，０００万円の会社があります。

しかし、現金の実際の残高は１０万円です。

つまり、現金の残高が帳簿上と実際で９９０万円も差があるのです。

なぜ、こうなってしまったのでしょう。

もちろん、理由は色々と考えられます。

この理由の１つに、裏金が必要な業界の場合があります。

当然、裏金は経費にできません。

だから、実際の出金はしても、帳簿上の残高はそのままなのです。

まあ、裏金は良くないのですが、必要なこともありますよね・・・。

しかし、現金で処理すると、残高が合わなくなってしまいます。

だから、裏金が必要なら、社長、役員などの給与を増やし、

そこから出すしかありません。

また、別の理由として、実態は社長への貸付金である場合もあります。

当然、社長の個人的な費用は経費にできません。

だから、現金として残っているのです。

いずれにせよ、こうなってしまったら、対策をしなければなりません。

なぜなら、現実には無い多額の現金が載っている決算書は

○　銀行に対しても

○　税務署に対しても

いい印象を持たれないからです。

その結果、

○　融資を受けられない

○　税務調査で否認される

という可能性もあります。

だから、絶対に対策をしなければならないのです。

その対策の【１つ】に「貸し倒れ」にする方法があります。

これは「現金残高＝社長に対する貸付金」と考え、貸し倒れにするのです。

しかし、これは貸付金相当額を社長に渡したことになります。

だから、役員賞与になり、法人税の対象になります。

ただ、これが過去の繰越欠損金と【相殺できれば】、法人税はかかりません。

また、社長は役員賞与に伴う所得税を取られます。

しかし、貸し倒れにしないなら、

社長は貸付金相当額の【全額を】会社に戻さなければなりません。

当然、「戻す貸付金の全額＞貸し倒れにしたら取られる所得税の額」です。

だから、社長個人の負担額は貸し倒れにした方が少ないのです。

いかがでしょうか。

皆さんの会社は【決算書の残高】と【実態】にズレはありませんか？

特に、現金の残高が違うことは大きな問題です。

決算書が適正でないと、

皆さんが経営の判断をする時にも困ります。

決算書は税務署のために作るものではありません。

また、銀行のために作るものでもありません。

皆さんご自身のために、作って下さいね。

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