節税が得意な税理士、(株)日本中央会計事務所、日本中央税理士法人

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朝４時起きの税理士の見田村です。

いつもありがとうございます。

皆さんに是非、読んで欲しいブログの記事が３つあります。

有料セミナーでもお話ししている内容なので、ご覧下さいね。

幸せの定義　　http://ameblo.jp/mitamura1023/entry-10104223312.html

心の立ち位置　http://ameblo.jp/mitamura1023/entry-10103312699.html

値切らない　　http://ameblo.jp/mitamura1023/entry-10103634965.html

さあ、今日の１分セミナーは

「常務取締役への賞与が経費にできる？」をお伝えします。

平成１４年に国税不服審判所から

「常務取締役への賞与が経費になるか？」

に関する裁決が出ました。

【通常】専務取締役や常務取締役に支給した賞与は経費になりません。

その専務や常務が

○　従業員としての肩書きを持ち

○　従業員としての仕事をしていても

経費になりません。

しかし、それが経費になる場合があるのです。

それはどういう場合でしょうか？

まずは、この裁決の前提条件です。

○　Ａさんの名刺には「常務取締役営業本部長」と書いてあった

○　Ａさんには、営業本部長としての賞与が支給されていた

（納税者の主張）

Ａさんは

○　取締役会で重要案件の決定に関与していない

○　採用、人事、給与に関する権限も無い

○　取引先の選定、重要な契約に関する権限も無い

○　融資に関する権限も無い

○　経営には関わらず、営業マンとして働いている

→　Ａさんの肩書きは単に形式上の問題

→　Ａさんへの賞与は従業員分の賞与として、経費にできる

（税務署の主張）

○　販売会議の書類に「Ａ常務」と記載されている

○　社内、社外で常務取締役として認知されている

→　Ａさんは常務取締役である

→　Ａさんへの賞与は経費にできない

（国税不服審判所の判断）

Ａさんの肩書きは「単なる通称」なので、賞与は経費にできる

つまり、形式ではなく、実態で判断されたのです。

もちろん、【原則論は】常務取締役への賞与は経費にできません。

ただ、ここでいう常務取締役とは

「取締役会の決議などにより、常務取締役としての権限を与えられた者」

を指すのです。

ただ、これは完全に線引きできる定義ではありません。

だから、微妙な判断になることもあるでしょう。

これに関し、今回は納税者が勝ちました。

いかがですか？

皆さんの会社では自称常務、通称常務の方はいませんか？

もちろん、常務でも専務でも同じことです。

営業上、社内運営上、こういう肩書きを付けることはよくあります。

しかし、それは税務調査で問題になることがあるのです。

特に、それが営業マンの場合は「歩合給」を支給する場合があります。

○　経営上、専務や常務などの肩書きを付けたい　

○　従業員としての賞与も支給したい　

そんな状況の会社もあるでしょう。

ただ、そういう場合は「自称常務」「通称常務」であることを

説明する根拠を用意しておかなければなりません。

ご注意下さいね。

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