休眠会社で節税する場合のポイントとは?
2009年03月31日 14:51
休眠会社で節税する場合、絶対に気をつけて欲しいポイントがあります。今日はこの節税を解説します。
朝4時起きの税理士見田村です。
いつもありがとうございます。
さあ、今日の1分セミナーは「会社を休眠するなら・・・」です。
不景気のため、「一旦、事業を休止する」という事例が増えています。
○起業したけれど、うまくいかなくなった
○関係会社の事業を一旦、休止する
そこで、「会社を休眠させたい」という事例が増えているのです。
ただし、会社を休眠させる場合は注意して欲しいことがあるのです。
それは「将来的に復活した時、欠損金を使える状態を保ってほしい」ということです。
将来、その会社が復活し、黒字になった場合、「その黒字」と「過去の繰越欠損金」は「相殺」できます。
ただし、下記の条件が必要です。
○欠損金が発生した期は青色申告であること
○その期以降、連続して申告していること
→申告が途切れていないこと
→欠損金が発生した「翌期」以降は白色申告でもOK
→期限に間に合わなかった期限後申告でもOK
この条件を満たせば、欠損金は7年間繰り越すことができます。
だから、
○白色申告でもいいから
○期限後申告でもいいから
申告だけは連続して、行なっておく必要があるのです。
この条件を満たさないと、繰越欠損金が使えなくなってしまいます。
そうすると、将来的に会社が復活し、黒字になったとしても、
○黒字と繰越欠損金が相殺できない(=税金がかかる)
○貸借対照表には赤字が残ったまま(場合によっては、債務超過のまま)
となってしまいます。
全く、得することがないのです。
だから、売上0、経費0でも申告はしておいた方がいいのです。
ちなみに、国税庁発表の資料では、下記のようになっています。
法人数3,003,000社
申告数2,799,000社(全体の93%)
つまり、7%の法人は申告していないということです。
中には、繰越欠損金が使えなくなっている会社もあるでしょう。
不景気のため、会社を休眠せざるを得ない事例が増えています。
もし、あなたが会社を休眠させるなら、申告だけはきちんとして下さいね。
また、ご友人の会社で休眠させる会社があるなら、教えてあげて下さいね。
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投稿者: 節税のことなら東京都港区の税理士、(株)日本中央会計事務所、日本中央税理士法人