生命保険で節税する注意点とは?(その1)
2009年08月06日 14:25
一時払い養老保険ではなく、月払い養老保険の場合は・・・
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さて、今日の1分セミナーは「生命保険で節税する場合の注意点」です。
今日は少し難しいですが、次回にも関係するとても大切な内容です。
簡単に書きましたので、【ゆっくり】読んで下さいね。
以前、【法人が】養老保険に加入する場合の注意点を書きました。
まずは、簡単に復習しましょう。
養老保険に加入する場合、
○被保険者・・・役員、従業員
○死亡保険金の受取人・・・役員、従業員の遺族
○満期保険金の受取人・・・法人
とすることが「一般的」です。
そして、この場合は保険料の1/2が経費、1/2が積立てとなります。
ただ、中にはこんな「逆パターン」もあります。
○被保険者・・・役員、従業員
○死亡保険金の受取人・・・法人
○満期保険金の受取人・・・役員、従業員
そして、この「逆パターン」に関する税務の規定はありません。
ただし、下記のように「考えられている」ことが「一般的」です。
(1)死亡保険金に対する保険料・・・保険料(=経費)
(2)満期保険金に対する保険料・・・役員、従業員への給与(=経費)
そして、生命保険の営業マンも「全額が経費になります」と営業します。
だから、加入後の会社の経理処理も
(1)死亡保険金に対する保険料・・・保険料(=経費)
(2)満期保険金に対する保険料・・・役員、従業員への給与(=経費)
とすることが大半です。
しかし、【全額経費にしない方が得な場合】があるのです。
具体的なパターンで考えてみましょう。
分かりやすいように、上記の保険料のうち(2)のみを切り出して考えます。
まずは、前提条件です。
○(2)の満期保険金に対する保険料(=給与):20
○個人の税率:50%
とします。
では、この前提条件で2つのパターンを考えてみましょう。
●パターン1
給与として処理した場合(一般的な処理)
<法人側>
○給与となる保険料負担のキャッシュフロー:−20(法人負担)
○節税になる金額:20×40%=+8
○法人のキャッシュフロー:−20+8=【−12】
<個人側>
○給与課税として課税される額:20
○個人の税負担:20×50%=【−10】
→個人のキャッシュフローも【−10】
<法人と個人の合算のキャッシュフロー>
○−12−10=【−22】
●パターン2
給与として処理せず、立替金と処理した場合
→給与課税を避けるため、法人が負担した金額を立替金とする
→後から個人が支払う
<法人側>
○給与となる保険料:0
○節税になる金額:0
○法人のキャッシュフロー:【0】
<個人側>
○給与課税として課税される額:0
○個人の税負担:0
○個人が立替金を返済する負担:−20
→個人のキャッシュフローは【−20】となる
<法人と個人の合算のキャッシュフロー>
○0−20=【−20】
個人と法人の合算でキャシュフローを考えた場合
パターン1は【−22】、パターン2は【−20】となっています。
つまり、パターン1の方が損なのです。
だから、給与として処理せず、個人負担とした方が得なのです。
つまり、「全額が経費にならない処理」を選択する方が得なのです。
もちろん、これは個人が高額所得者で「個人の税率>法人の税率」となっているからです。
だから、「個人の税率<法人の税率」となっている場合は逆のことが起こります。
つまり、一般的な処理をした方が得になるのです。
例えば、個人の税率が20%だったとすると、下記となります。
●パターン1
給与として処理した場合(一般的な処理)
<法人側>
○給与となる保険料負担のキャッシュフロー:−20(法人負担)
○節税になる金額:20×40%=+8
○法人のキャッシュフロー:−20+8=【−12】
<個人側>
○給与課税として課税される額:20
○個人の税負担:20×20%=【−4】
→個人のキャッシュフローも【−4】
<法人と個人の合算のキャッシュフロー>
○−12−4=【−16】
●パターン2
給与として処理せず、立替金と処理した場合
→給与課税を避けるため、法人が負担した金額を立替金とする
→後から個人が支払う
<法人側>
○給与となる保険料:0
○節税になる金額:0
○法人のキャッシュフロー:【0】
<個人側>
○給与課税として課税される額:0
○個人の税負担:0
○個人が立替金を返済する負担:−20
→個人のキャッシュフローは【−20】となる
<法人と個人の合算のキャッシュフロー>
○0−20=【−20】
この場合は
パターン1は【−16】、パターン2は【−20】となっています。
つまり、一般的な処理の方が得なのです。
いかがですか?
この保険は「全額が経費になります」と営業されるため、そのままの処理をすることがよくあります。
しかし、よーく考えると、「損になる場合」と「得になる場合」があるのです。
このタイプの保険に加入するなら、きちんとシミュレーションしましょう。
それから、次回は今回の内容を踏まえた【もっと大切なこと】を書きます。
一回で書き切ると、頭が混乱してしまうので、今回はここまでとします。
きちんと、今回の内容を理解しておいて下さいね。
それから、7月後半から税務調査の連絡が入るようになりました。
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