税務調査の対象になる会社とは?
2009年08月25日 08:43
節税をやりすぎると、当然、決算書が歪んでしまい、税務調査の対象にもなりやすくなる可能性があります。今日のメルマガではこれを解説します。
○○さん、朝4時起きの税理士見田村です。
いつもありがとうございます。
税務調査の多い季節になりました。
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さあ、今日の1分セミナーは「税務調査の対象になる会社とは?」を解説します。
日本全国には約300万社の会社があります。
その中で毎年、約15万社が税務調査の対象になります。
つまり、全体の約5%です。
では、どんな会社が税務調査の対象になるのでしょうか?
もちろん、様々な要素があるのですが、
その中の「重要な1つ」に「不規則性」という要素があります。
例えば、
○店舗数が増えているのに、売上が伸びていない
○広告宣伝費が伸びているのに、売上が伸びていない
○従業員が増えているのに、福利厚生費などが伸びていない
という状況です。
この場合、税務調査官は「なぜだろう。調べてみよう。」と思うのです。
具体的には、
○店舗数が増えているのに、売上が伸びていない
→売上を抜いているのではないか?
○広告宣伝費が伸びているのに、売上が伸びていない
→売上を抜いているのではないか?
○従業員の給与が増えているのに、福利厚生費などが伸びていない
→架空人件費があるのではないか?
という「可能性」を考えるわけです。
だから、「○○が○○になったら、【普通は】こうなる」という流れは非常に大切なのです。
もちろん、これは「さあ、税務調査が来るぞ」となってからでは過去を修正することはできません。
だから、普段から「不規則性」ということを意識して、処理することが大切なのです。
もちろん、適正な処理をすることが大前提です。
しかし、適正に処理しても不規則性が出てしまうこともあります。
例えば、過去にこんな例がありました。
○業種は不動産業
○5期と6期で取引形態が大きく変化
○5期よりも6期は売上が大きく伸びた
○特殊な取引のため、粗利益【率】が業界平均よりも【非常に】低い
そして、6期が終わり、税務調査が入りました。
当然、「粗利益【率】の低さ」は大きなポイントとなりました。
しかし、これは取引形態が特殊であることが原因です。
だから、問題にはなりませんでしたが、こういう「不規則性」を税務調査官はマークするのです。
別の例を挙げましょう。
ある会社に税務調査が入りました。
すると、得意先への請求書の形式が2種類ありました。
当然、「なぜ、形式が2種類あるのですか?」と聞かれました。
ただ、これは請求書の発行システムを移行したからでした。
そして、一定期間は両方のシステムが並行していただけなのです。
もちろん、これも否認の原因にはなりませんが、上記と同じで「不規則性」をマークされた例です。
このように税務調査官は
○税務調査に行く会社を選定する場合にも
○税務調査の現場でも
「不規則性」ということに注目します。
なぜならば、「その不規則性から否認事項が出る」ということを【過去の経験則】から知っているからです。
だから、普段の取引、経理処理も「不規則性」を意識して、行なうべきなのです。
もちろん、適正な取引の結果、そうなってしまうことは仕方がありません。
ただ、その内容まで税務調査官は分かりません。
この結果、「なぜだろう。調べてみよう。」と思う訳です。
いかがですか?
○○さんの会社の取引、処理で「不規則性」はありませんか?
もちろん、無理やりなくす必要はありません。
ただ、「不規則性」ということを頭の片隅でいいので、憶えておいて欲しいのです。
これを意識して処理するのと、そうでないのでは結果が違う場合もあるのです。
○こういう日々の中で注意すること
○税務調査の当日に注意すること
の両方を「税務調査の徹底対策DVD」では解説しています。
そのため、新潟県新潟市有限会社広伸総務部長須貝玲子様からは
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ちょうど9月に税務調査があったばかりですが、
事前に知っていれば、良かったなぁと言う事がいろいろありました。
次回の調査の前には役立てたいと思います。
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というお声も頂くのです。
税務調査を考えた場合、最も大切なことは「日々の取引」、「経理処理の方法」です。
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投稿者: 節税のことなら東京都港区の税理士、(株)日本中央会計事務所、日本中央税理士法人