固定長期適合率とは?(計算式、設備投資)
2009年10月12日 07:28
今回も節税ではなく、経営分析の話です。
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経営者が決算書を見て、いちいち細かい財務分析をすることはあまりありません。
しかし、健康診断における数値と同じで非常に大切なものです。
例えば、これを行なわないということは、健康診断を行なわないことと同じです。
ということは、実際の体の状態が悪いにも関わらず、自覚症状がなければ、放置し、悪化していくのと同じことなのです。
だから、経営分析は非常に大切なのです。
そこで、今日は「固定長期適合率」を解説します。
固定長期適合率とは、固定資産をどういう資金でまかなっているかを示すものです。
具体的な計算式は「固定資産÷(固定負債+自己資本)」で計算された%です。
これは、「長期的に使う固定資産」を「長期的に返済する固定負債」、「返済不要の自己資本」でどの程度、まかなえているかということです。
だから、低ければ低い方が健全です。
逆にいえば、これが100%を超えていると、「長期的に使用する固定資産」を「短期的に返済する借入金などの流動負債」でまかなっていることになり、資金繰りが苦しくなります。
だから、これを改善する方法は(1)固定資産を少なくする、(2)短期的な借入金などの流動負債を長期的な借入金などの固定負債にスイッチする、(3)増資する、の3つしかありません。
これは単純な算数に問題なので、この3つしかないことになります。
具体的な対策としては、例えば、下記の方法があります(あくまでの例示です)。
(1)関して
・社員に自動車などの固定資産を買い取ってもらい、独立させる方法があります。もちろん、退職に伴う労務上の問題、社員側の購入資金の問題をクリアする必要があります。
・固定資産を見直し、不要な固定資産を売却する
(2)に関して
・金融機関との交渉により、借り換えを行なう。
・親族などからの長期借入金を増やし、短期的な借入金を返済する
(3)に関して
・社長一族で増資する。ただし、事業承継を考え、株主が分散するような増資はしない。
いかがですか?
固定長期適合率が100%を超えていると、資金繰りが苦しくなる可能性があります。
人間の体と同じで健康診断は非常に大切です。
試算表、決算書などから固定長期適合率を計算しましょう。
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投稿者: 節税のことなら東京都港区の税理士、(株)日本中央会計事務所、日本中央税理士法人