扶養控除申告の際に提出する扶養申告書の注意点
2009年12月01日 11:05
年末調整時に扶養申告書を提出しますが、この扶養申告書の提出を忘れてしまうと源泉所得税が高くなってしまいます。
そこで、今日のメルマガでは「扶養控除申告に必要な扶養申告書の提出」の注意点を解説します。
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朝4時起きの税理士 見田村です。
いつもありがとうございます。
いよいよ年末になり、年末調整の時期ですね。
そこで今回は年末調整に関する注意事項を解説します。
経営者の方は年末調整なんて興味がないかもしれませんが(笑)、
税務調査にも触れた内容を解説していますので、必ずお読み下さい。
通常、年末調整の際に社員などが提出する書類は下記の2種類です。
○ 平成【21】年分 保険料控除申告書 兼 配偶者特別控除申告書
正式名称は「給与所得者の保険料控除申告書 兼
給与所得者の配偶者特別控除申告書」といいます。
○ 平成【22】年分 扶養控除等申告書
正式名称は「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」といいます。
この扶養控除等申告書が提出されていれば、
毎月の給料、賞与から控除される源泉所得税は安くなります。
ちなみに、この金額は源泉所得税の税額表の甲欄
という部分に記載されています。
ただし、この2つ以外にもう1つチェックして欲しいのです。
それは「平成【21】年分 扶養控除等申告書」です。
今日はこの「平成【21】年分」をベースに解説します。
上で解説したように、これが提出されていれば、
平成21年に毎月の給料などから控除される源泉所得税は安くなります。
しかし、これが提出されていないと、源泉所得税が高くなるのです。
ちなみに、最終的には本人が確定申告をすれば、還付されますが、
毎月の手取りは大きく減ってしまいます。
例えば、月給30万円のAさん、Bさんで考えてみましょう。
共に、専業主婦の妻1人、子供1人とします。
便宜上、社会保険料は考慮しません。
○ Aさん
→ 扶養控除等申告書を提出済み
→ 毎月の給与から控除される源泉所得税は「5,020円」
○ Bさん
→ 扶養控除等申告書を提出していない
→ 毎月の給与から控除される源泉所得税は「51,800円」
実に、これだけの金額が違うのです。
ただし、Bさんに支払う給与からも
5,020円しか源泉徴収していなかったとします。
この場合、「51,800円−5,020円=46,780円」
の源泉徴収モレと【会社が】言われてしまうのです。
本来は、この扶養控除等申告書は
「その年の最初の給与日の前日まで」に提出しなければなりません。
だから、平成【21】年の扶養控除等申告書の「一般的な流れ」は、
下記となります。
○ 前から在籍していた社員
→ 平成【20】年12月の年末調整時に扶養控除等申告書を提出
→ 平成【21】年の源泉所得税は安く済む
○ 平成【21】年に中途入社した社員
→ 入社後、最初の給料日の前日までに扶養控除等申告書を提出
→ 平成【21】年の源泉所得税は安く済む
ただし、この中途入社の社員から扶養控除等申告書をもらい忘れたまま、
安い源泉所得税を徴収していることがあるのです。
もちろん、源泉徴収の義務があるのは会社です。
だから、【会社が】源泉徴収モレといわれてしまうのです。
繰り返しになりますが、
本来は「最初の給料日の前日までに」提出してもらう書類です。
しかし、日常業務の中ではなかなかこんなことは意識しません。
だから、年末調整の際にこの書類の不備を見直して欲しいのです。
ちなみに、税務調査において、
源泉所得税は否認した「件数」も評価されます。
そのため、小さな金額でも否認したがる傾向があります。
ただし、このペラ1枚の書類が出ているかいないかで
「源泉徴収モレです」と指摘されてもつまらないですね。
もちろん、今回の考え方は社員だけではなく、
アルバイト、パ−トにも適用されます。
だから、アルバイトなどが入社する【度】に
扶養控除等申告書を提出してもらわないといけないのです。
そうしないと、源泉所得税が高くなってしまうのです。
しかし、アルバイトなどの雇用は管理職に一任されている場合も多く、
当然、管理職は扶養控除等申告書を意識していません。
だから、複数の店舗、支店があり、
アルバイト、パートの多い会社はここにも注意する必要があるのです。
いかがですか?
年末調整の時期だからこそ、日頃は意識しない部分を整備しましょう。
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