銀行対策を考えた上での決算月の決定は節税に繋がります
2010年04月20日 09:32
中小企業の多くは何も考えずに決算月を3月に設定しています。
しかし、決算月の決定を自社の繁忙期と銀行対策を考えた上で設定すると、節税に繋げられることを解説します。
--------------------------------------------------------------------
<ご友人、知人にもこのメルマガをご紹介頂ければ、幸いです。>
http://www.success-idea.com/magazine/
<顧問契約、相続税のご相談、単発のご相談のお問合せは>
本社:03−3539−3047(平日9:00〜19:00)
横浜支店:045−440−6087(平日9:00〜18:00)
http://www.77setsuzei.com/form/consul/index.html (24時間受付)
--------------------------------------------------------------------
朝4時起きの税理士 見田村です。
いつもありがとうございます。
まずは、お知らせです。
私の新刊「あの社長の羽振りがいいのにはワケがある」に関して、
出版社から「出版記念セミナーをやりませんか」というオファーを頂きました。
そこで、丸善(丸の内本店)にて、
「出版記念セミナー&サイン会」を行なうことになりました。
ちなみに、【無料】です。
私のセミナーが無料であることはほとんどないので、
是非、ご参加くださいね。
ただし、丸善(丸の内本店)を使わせて頂くので、
同店にて本書をご購入頂き、整理券を入手して頂く必要があります。
詳細は下記の通りです。
-----------------------------------
セミナーは終了しました。
-----------------------------------
では、今日の1分セミナーにいきましょう。
今回は「何月が決算月ですか」を解説します。
以前のメルマガ、私の新刊で
「決算月によるお金の投資効率の違い」という話をしました。
今日はその発展編です。
日本の中小企業は5社に1社が3月決算ですが、
その大半は3月決算であることに特に意味をもっていません。
しかし、決算月が何月であるかということは
「銀行対策」を考えても非常に大きな意味があるのです。
たとえば、銀行も3月決算のため、
3月はなるべく貸し出しを増やしたい月になります。
積極的に営業を展開し、
「置いておくだけでいいですから、借りてください」
という場合もよくあります。
しかし、借りたお金を寝かせておいたら、
皆さんの会社の決算書が悪くなるのです。
なぜならば、下記の流れになるからです。
(1)銀行から借り入れをし、お金を寝かせておく
(2)預金と借金が増える(資産と負債が増える)
(3)自己資本は変わらない
(4)自己資本比率※が下がる
※(自己資本÷総資産)×100
自己資本比率が下がるということは、
銀行内部における皆さんの会社の格付けが下がる可能性もあります。
だから、「銀行が貸す = 銀行からの評価が下がる」
という可能性があるのです。
別の例を挙げましょう。
在庫に季節変動があり、3月は大量に仕入れる月だとします。
この場合、
「2月の預金」が「3月の在庫」に変化することになります。
ということは、2月と3月では当座比率※が違ってきます。
※ 当座比率とは、短期的な支払い能力を示す数値
※ 当座比率=(当座資産÷流動負債)×100
※ 当座資産とは預金、受取手形、売掛金、有価証券など(在庫は除く)
ということは、他の金額が同じだとしても、
○ 預金がある月で絞めるか
○ 在庫がある月で絞めるか
という違いにより、当座比率が違ってくるのです。
先ほどの例と同じように、
当座比率が下がれば、銀行内部における格付けが下がる可能性もあります。
どんな理由にせよ、
格付けが下がれば、金利、返済条件などにも影響します。
中小企業の場合、決算月に意味を持たせていない場合もよくあります。
しかし、それは危険で資金繰りに大きな影響を与える場合もあるのです。
決算月の設定は様々な要素も考えながら、設定すべきなのです。
以前のメルマガ、新刊で解説した「決算月によるお金の投資効率の違い」
と併せて、よく覚えておいてくださいね。
---------------------------------------------------
(株)日本中央会計事務所・日本中央税理士法人
代表取締役・代表社員・税理士見田村元宣
(本社)
東京都港区西新橋2丁目6−2 ザイマックス西新橋ビル3F
電話:03−3539−3047
(横浜支店)
神奈川県横浜市西区高島2−19−12横浜スカイビル20階
電話:045−440−6087
○顧問契約、単発のご相談のお問合せは
http://www.77setsuzei.com/form/consul/index.html
○節税、税務調査のノウハウ(動画あり)
http://www.success-idea.com/zeimu/
---------------------------------------------------
●ご友人、知人にもこのメルマガをご紹介ください。
→ http://www.success-idea.com/magazine/
●恵まれない方のために
みなさんが1クリックすると
協賛企業が慈善団体に寄付してくれます(1クリック=1円)。
今、自分がここにいられることに感謝し、1日1回クリックしませんか。
私も毎日、ワンクリックしています。 http://www.dff.jp/
●本メールマガジンは専門的な内容を分かりやすくするため、
敢えて詳細な要件などは省略していることもございます。
お伝えした方法を実行する際は当社までご相談ください。
また、この内容は掲載日現在の法令や通達などに基づいておりますので、
ご注意ください。
投稿者: 節税のことなら節税専門の税理士、(株)日本中央会計事務所、日本中央税理士法人