決算月を変更して節税し、利益を効率的に事業に投資する
2012年02月07日 10:19
決算月というと多くの会社は特に意味もなく3月にしていますが、決算月を変更することにより節税に繋がる場合もあります。
売上、利益が上がる月を期首にすることや、申告月が自社の繁忙期でないことなどを考慮し、決算月を決定することが節税という意味でも重要となります。
今日のメルマガでは、決算月を変更することにより節税し、利益を効率的に事業投資することの大切さを説明致します。
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朝4時起きの税理士 見田村です。
いつもありがとうございます。
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私は登録しているのですが、
ここで自分の日常(笑)だけでなく、様々な税務情報もお伝えしています。
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では、今日の1分セミナーにいきましょう。
今回は「皆さんの会社の決算月は何月ですか?」です。
毎年、2〜3月になると、必ずこのテーマでメルマガを書きます。
それは年に1回は
「皆さんの会社の決算月は今のままで本当にいいのか?」
を考えて頂きたいからです。
今回は以前の内容に書き加えて配信します。
日本の企業全体で考えると、3月決算の会社が一番多く、
約20%(5社に1社)となっています。
もちろん、上場会社は全体の1%もありません。
しかし、1年は12ヶ月あるので、
単純計算(1÷12)とすれば、3月決算の会社は約8%になるはずです。
しかし、実際には約20%になっているのです。
もちろん、3月に設定していることに意味があれば、問題ありませんが、
「なんとなく」というケースが多いことも事実なのです。
しかし、決算月によりお金の効率が変わることも事実なので、
これを考慮した月を決算月とするべきなのです。
具体的には、売上(利益)が最も上がる月を期首にするべきです。
その理由は下記のとおりです。
○ 期首の利益は節税にかける時間の余裕が1年ある
○ 期首の利益は1年間かけて事業に投資できる
→ 税引き【前】の利益を事業投資できる(節税にもなる)
○ 期首の利益で買った固定資産の減価償却費は1年分計上できる
○ 期首に予想よりも利益が上がらなくても赤字対策が可能
→ 1年間かけて経費削減し、赤字を回避することができる
逆に、利益が上がる月を期末にするとこうなります。
○ 期末で上がった利益は節税をする時間的な余裕が無い
○ 期末で上がった利益はそのまま税金を取られる可能性が高い
→ 税引き【後】の利益しか事業投資できない(節税にもならない)
○ 期末で上がった利益で購入した固定資産の減価償却費は1ヶ月分のみ
○ 期末に予想よりも利益が上がらなかった場合、赤字対策が大変
→ 場合によっては赤字決算を回避できない
さらに、決算月(締め月)だけではなく、
申告する月に関して、下記も考慮するべきです。
○ 申告月は皆さんの会社の繁忙期でないか?
申告をする月は税理士とのやりとりも増える月なので、
この月が繁忙期だと社長、経理担当者が大変です。
○ 申告月にお金はあるか?
大量仕入れ(買掛金の支払い)をする時期などとの関係で、
申告月に納税資金が無い場合もあります。
こういう場合は決算月を変更する、納税資金の融資を受ける、
仕入れ資金の融資を受けることも検討すべきです。
○ 税理士事務所の担当者との関係
日本全国どこの会計事務所でも3月決算(5月申告)は
繁忙期となります。
どの担当者も複数社の決算を同時進行させています。
なお、これは下記の月も同じ状況です。
・ 1月が決算月(3月が申告月)
→ 確定申告のため繁忙期となります。
・ 9月が決算月(11月が申告月)
→ 9月は3月の次に決算を迎える会社が多い月です。
・ 12月が決算月(2月が申告月)
→ 確定申告のため繁忙期となります。
逆にいえば、こういう繁忙期を外せば、
担当者に余裕がある時に決算を進めることができるのです。
もちろん、繁忙期だから云々というのは税理士側の問題です。
しかし、時間は有限なので、
色々な事項を検討したりする時間に限界がある【場合】もあります。
だから、余裕のある月に進めた方が
皆さんの会社にとってもメリットのある話なのです。
話をまとめます。
皆さんの会社が●月決算であることに意味があれば、
問題はありません。
しかし、このメルマガをお読みになり、
「決算月を変えた方がいいかもしれない」
と思われたなら、経理担当者や税理士と検討すべきです。
普段はあまり、自社の決算月に是非について考えることは
あまりありません。
だからこそ、こういう機会に考えて頂きたいのです。
話は少し変わりますが、ある上場企業の取締役の方に
「利益が上がる月を期首にすべき」と話したことがあります。
この時、「うちの考え方は逆だ」と言われたことがありました。
ただ、その後の新聞に「市場が予測よりも冷え込み、業績を下方修正」
と書いてありました・・・。
大手企業でも同じなのです・・・。
大手企業は「業績を下方修正」で済むかもしれませんが、
中小企業は「死活問題」に発展する可能性もあります。
だからこそ、もっと決算月を意識するべきなのです。
皆さんの会社は何月が決算ですか?
節税し、利益を効率的に事業投資していくことが、企業存続の秘訣です。
色々な要素を考え、一番効率のいい決算月を考えてみましょう。
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(株)日本中央会計事務所・日本中央税理士法人
代表取締役・代表社員・税理士見田村元宣
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■編集後記
上の子がインフルエンザにかかったかもしれません・・・。
もう何回目ですかね・・・。
毎年、予防接種もしているのですが、体質ですね。
ちなみに、私は43年間、1度もかかったことがありません。
私の遺伝子を引き継いでいても体質は違いますね・・・。
早く治ってくれるといいなあと思います。
頑張れ、息子!!!
投稿者: 節税のことなら節税専門の税理士、(株)日本中央会計事務所、日本中央税理士法人