住宅ローンを利用したリスケの裏技
2012年02月21日 10:54
不景気の昨今では、銀行への返済が苦しくなっている中小企業も多々あるかと思います。
この場合、銀行と直接にリスケの交渉をすることも可能ですが、新規の融資を受けられる可能性が低くなってしまうというデメリットがあります。
そこで、今日のメルマガでは住宅ローンを使い、リスケと全く同じ効果を生み出す方法のポイントと注意点を解説致します。
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朝4時起きの税理士 見田村です。
いつもありがとうございます。
先月18日のブログに「吉野家はこうすれば、もっと利益が上がる」
という記事を書き、フェイスブックにも掲載したところ、
色々な方から反響を頂きました。
自分で言うのもなんですが(笑)、結構いい考え方だと思うので、
皆さんがまだお読みでないなら、ご覧くださいね。
http://ameblo.jp/mitamura1023/entry-11138904327.html
では、1分セミナーにいきましょう。
今回は「リスケに住宅ローンを使う方法」をお伝えします。
先日、私が主催する「税務相互相談会」という
税理士だけが参加する企画の懇親会を行ないました。
そこで、今日のメルマガの内容を話したところ、ある税理士さんが
「自分の顧問先にも2社当てはまるところがあるので、提案してみます」
とおっしゃいました。
そこで、今日は懇親会でお伝えした内容を解説します。
なかなか景気が回復しない中、
銀行への返済が厳しくなっている会社もあります。
こういう場合、銀行との返済条件の交渉(=リスケ)を
することもあります。
しかし、直接的なリスケをしなくても、
住宅ローンを使って、リスケと同様の効果を生み出すことができるのです。
それは下記の方法です。
<前提条件>
○ 社長の自宅・・・持ち家(住宅ローンなし)
○ 専務(=子供)の自宅・・・賃貸マンション
(手順1)専務が住宅ローンを組み、社長の自宅を購入する
→ 社長には売却代金が入金される
(手順2)社長は入金額を会社に貸し付ける(または、増資する)
(手順3)会社は社長からの借入金(または、資本金)を銀行に返済する
こうすれば、
「会社が銀行から借りたお金(返済期間が短い)」が
「専務が銀行から借りたお金(返済期間が長い)」に
変わるのです。
つまり、リスケ交渉をしないでも、実質的なリスケができるのです。
ただし、この方法には様々な注意点がありますので、
以下に記載します。
○ 社長の税金
・ 社長の自宅売却に伴う売却益が出る場合、
自宅の売却益に関する税金が安くなる特例が使えません。
・ 今回の事例では子供が購入者だったので使えませんが、
購入者が甥や姪などの場合は使えるケースが多いでしょう。
・ 売却益が出る場合は不動産鑑定を取り、
なるべく売却益が出ないようにすることも1つの方法です。
○ 専務の税金
・ 専務は住宅ローンを組んでいますが、社長と別生計ならば、
住宅ローン控除を受けることができます。
・ 購入後、社長と専務が一緒に暮らしていてもOKです。
・ 一緒に暮らしていたとしても、別生計は成り立ちます。
いかがですか?
この方法は色々な要素を含んでいるので、
実際に実行する際には状況に合わせたスキーム構築が必要ですが、
かなり有効な方法です。
繰り返しになりますが、
「会社が銀行から借りたお金(返済期間が短い)」が
「専務が銀行から借りたお金(返済期間が長い)」に
変わるのです。
もちろん、直接的なリスケをすることも重要ですが、
リスケをした場合、新規の融資を受けられる可能性は低くなります。
場合によっては、それが事業活動に影響を及ぼす場合もあります。
そもそも、リスケをしている状況で新規の融資が可能だったとしても、
受けること自体の是非はありますが・・・。
まだまだ厳しい状況が続く中、資金繰りが厳しい会社も多いでしょう。
そんな会社は是非、今日の方法を検討してみてください。
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お伝えした方法を実行する際は当社までご相談ください。
また、この内容は掲載日現在の法令や通達などに基づいておりますので、
ご注意ください。
■編集後記
冒頭に書いた「税務相互相談会」ですが、
すごーーーーく盛り上がっています(嬉)。
私自身、税理士からのご質問に回答することは大変な場合もありますが、
私のライフワーク的な意味でもあるので、頑張っています。
時間的には結構大変ですが(笑)。
ただ、自分自身も非常に勉強になるので、頑張ります。
ということで、このメルマガを書き終えたので、
今から「税務相互相談会」の回答に移ります。
では!
投稿者: 節税のことなら節税専門の税理士、(株)日本中央会計事務所、日本中央税理士法人