税務調査の交渉をする場合のポイントとは?
2013年04月02日 10:45
税務調査で税務調査官ともめ、延々と時間が過ぎ、労力がかかる場合もありますが、それは税務調査の交渉相手を間違えていることに原因がある場合もあります。
そこで、今日のメルマガでは税務調査の交渉に関する重要なポイントを解説します。
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朝4時起きの税理士 見田村です。
いつもありがとうございます。
本題とは関係ないのですが、今朝は3時半に自然と目が覚め、
携帯でメールチェックをしました。
すると、ある方からメールが来ていて、
「○○の件につき、なんとかなりませんか?」という内容でした。
もちろん、詳細は書けないのですが、私は即OKしました。
そして、この内容はその方の人生にとっては重要なものだったので、
多少なりとも貢献できたことに喜びを感じました。
私自身、その方からは色々なきっかけを頂いているので。
逆に、きっかけをお返しすることができて嬉しかったのです。
なぜ、こんな話を書いたかというと、
「出し惜しみのないメルマガを出し続ける理由は何ですか?」
とよく聞かれるからです。
それは具体的にご縁がある方も無い方も含め、
私のメルマガが「その方、その会社のきっかけ」になれば嬉しい、
と考えているからです。
「メルマガを読んでいたので、顧問税理士があきらめた重加算税を
回避できました」のようなメールも何度も頂いたこともあります。
そういう意味で「私からの情報がお役に立てれば嬉しい」と
考えているのです。
もちろん、有料のものも無料の物ものもありますが、
私は「本質論」だけは外さないことを意識しています。
これは当然のことですが、この気持ちをより強くさせたのは、
あるメルマガ読者さん(面識なし)から頂いた1本のメールが
きっかけでした。
そこには
○ 見田村さんが告知しているものは何でも買ってしまいそうです
○ だから、本当にいい物だけを紹介して下さいね
と書いてありました。
だから、私のメルマガでは広告はお受けしておりません。
また、他社商品でも私自身が体験し、
「いい物である」と評価したものしか、お伝えしていません。
そういう意味から、是非、お伝えしたい企画があります。
それは「税務調査の「裏」交渉術&極選ノウハウ習得会」です。
これは私が元国税調査官の久保憂希也さんに依頼し、
私自身も会員になっているものです。
この企画は簡単にいうと「税務調査に関連する質問&回答を
メーリングリストを通じて共有する」というものです。
なぜ、私がこの企画を作ってもらったかというと、
○ 久保さんが元国税調査官という立場だからこそ、
聞きたいことが沢山ある
○ 久保さんの相談料は1時間52,500円(非会員は84,000円)
だが、逐一、この相談料を支払う程の質問ばかりでない
→ ただし、実務上は非常に重要だったりします
→ 私自身、非常に役立っています
○ 久保さん自身に安価で、かつ、気軽に質問できる仕組みが欲しい
と考えたからです。
つまり、「私自身が欲しい物を作ってもらった」ということです。
また、「他の税理士が税務調査で指摘され、反論に困っていることに対し、
どう反論していけばいいか」という回答も勉強になります。
過去の事例を挙げると
○ フェラーリなどの高級車の否認に対して、どう反論するか?
○ 外注費を給与と否認された場合は、どう反論するか?
○ 役員報酬、役員退職金が高いと否認された場合は、どう反論するか?
などがありました。
これらの指摘を受け、
困ったことがある税理士は多いのではないでしょうか?
このように、困るポイントには共通項があるのです。
この「税務調査の「裏」交渉術&極選ノウハウ習得会」ですが、
4/1(月)〜5(金)限定で募集が再開されます。
本来は税理士限定の企画ですが、一般企業の方も多く参加されております。
私は自分が聞きたいことを聞けるというメリットと共に、
他の税理士の事例から学び、自分の体験だけでは成長しきれない部分を
補っているという側面もあります。
春は税務調査の多い季節です。
この企画は常に募集しているものではないので、
この機会に是非、ご入会ください。
なお、この企画は本来は税理士限定の企画なので、
一般企業の方がご入会された場合、質問はできず、
メーリングリストの質問&回答の閲覧のみとなります。
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「税務調査の「裏」交渉術&極選ノウハウ習得会」
http://inspireconsulting.co.jp/zeimu-cyousa/
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では、1分セミナーにいきましょう。
今回は「税務調査の交渉相手は?」をお伝えします。
今日は本来であれば、相続のことを書く回なのですが、
私自身の体験を通じ、お伝えしたいことがあるので、
別の内容を書きます。
もちろん、これは相続税の税務調査にも共通することです。
まずは、話の「具体的な」前提条件を書きます。
○ 4/4(木)にうちの事務所(会議室)でお客様の税務調査が
行なわれることが決まっていた
→ 税務調査を行なう場所は本店とは限らない
→ 飲食店、美容室など、机はあってもお客様や従業員の手前、
税務調査を行うのにふさわしくない場合は変更することが可能
→ 貸会議室、会計事務所の会議室などで行なうことも可能
○ 3/29(金)に担当調査官から電話連絡があった
→ 税務署からうちの事務所までは遠いので、税務調査を行なう場所を
社長の自宅の変えてもらえないか、という内容だった
○ 私は終日、不在だったので、4/1(月)に連絡がついた
→ 資料は全て事務所に到着済である旨を伝えると、
「午前中だけ、現地を見せて欲しい」という依頼に切り替わった
○ 私はこう反論した
→ 予定日の3日前にいきなりそれは無いですよね
→ 法律でも「税務調査のお知らせをした段階で、場所の告知をする」
ということになっています
→ お客様の都合も聞かないと、分かりません。
しかし、担当の税務調査官は1歩も引きません。
ちなみに、平成22年入庁(国税庁なので、こう呼びます)
の若い調査官です。
そこで、私はこう切り返しました。
○ これは統括官の指示ですよね
→ 統括官とは担当の税務調査官の上司(管理職)のこと
○ ××さんには決済権限はない訳ですから、私が統括官と話をします
○ ここで議論しても××さんは引けない訳ですから、
意味が無いですよね、時間の無駄ですよね
すると、あんなに頑な(かたくな)だった担当の税務調査官は
「そうですね、分かりました」とあっさり引き下がったのです。
そして、私は統括官と話をし、お客様と予定を調整すること、
私の予定を優先することを約束してもらいました。
また、一旦は決めたことをこちらが譲歩した形になっていることも
重要な論点です。
実際、統括官からは「先生がそこまでしてくださっているので、
××にはそうさせますので」という回答ももらっています。
結果として、何を言いたいかというと、
○ 税務調査の決裁権限は統括官にある
→ 現場に来る上席や調査官には決裁権限はない
→ 上席とは調査官と統括官の間の肩書き
○ 現場で「上席&調査官」と「税理士&お客様」がもめていても、
統括官が知らないことがある
→ 統括官に報告がされてないことも「普通に」ある
→ どんな仕事でも報連相のできない人はできない
→ 決済権限の無い人と交渉を続けても時間の無駄
○ 話が前に進まない場合は統括官と話をする
ということが重要だということです。
だから、現場で「少しでも」もめた場合は「まずは」統括官と
話をすることが重要ということです。
通常のビジネスであれば、決裁者と会う、話をするということは
当然のことです。
しかし、税務調査においては、
○ 誰が決裁者なのかを知らない
○ 決裁者と話をすればいいという「当然の話」が税務調査になると、
分からなくなっている
ということがよくあります。
春は税務調査の多い季節です。
今日の話は当たり前の話なのですが、見落とされがちでもあるので、
皆さんの会社の税務調査でもめることがあれば、
是非、この内容を参考になさって下さいね。
ただし、統括官が国税局の資料調査課や査察部出身の場合、
そもそも話が通らない(通さない)可能性もあるので、
そういう場合は現場で話を済ませた方がいい場合もあります。
ちなみに、上記3行の話は冒頭でもご紹介した元国税調査官の
久保さんに教えてもらった内容です。
こういう話が単純ではあるけれど、非常に重要な内容なのです。
もし、よろしければ、下記をご検討されるといいかと思います。
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■編集後記
昨日、1歳の息子に「お父さんとお風呂に入る人?」と聞いたら、
「はーい」と言って、手を上げてくれました。
この前までは手を上げるだけだったのですが、
子供の成長は本当に早いですね。
昨日は上の息子(10歳)と一緒に3人でお風呂に入りました。
私の父は既に他界しましたが、自営業だったこともあり、
子供の頃は毎日、一緒に風呂に入っていました。
私は父ほどは無理ですが、なるべく多くの機会を作りたいですね。
投稿者: 節税のことなら節税専門の税理士、(株)日本中央会計事務所、日本中央税理士法人