運営責任者 税理士 見田村元宣 E-mail. info@j-central.jp
東京都港区西新橋2丁目6−2 ザイマックス西新橋ビル3F
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本書の「はじめに」をお読みください。
決算書を読めるかどうかは、目の付けどころを知っているかどうかで決まる。
決算書とはなんだろう?
社会人の方であれば、「決算書」という言葉を誰でも一度は聞いたことがあるでしょう。
会社は1年に1回は「決算」という会社の業績を明らかにする手続を行うことが、法律で義務付けられています(上場企業の場合は、四半期ごとに決算の数字を公開しています)。
それを誰が見てもわかるように、共通のルールで書面化したものが決算書です。
決算書には、その会社がどのくらい儲かったのか、どれくらい借入をしているのか、何にお金を使ったのか、どういう資産があるのか・・・といった、企業活動の結果がひとつひとつ金額で記載されています。
つまり、決算書を読めば、企業運営上、どこに問題があるのかも見つけやすいのです。
そして、この決算書のなかにはいくつかの種類があり、会社が上場か非上場かによって、作成上のルールや求められる書類が変わってきます。
決算書のなかでも、ある会社のお金の状態がどうなっているのか知りたいときには、いわゆる「財務3表」と言われる
・貸借対照表(B/S)
・損益計算書(P/L)
・キャッシュフロー計算書(C/F)
が便利です。
最初の2つは本書のテーマであり、本文中で詳しく説明していきます。
それぞれ、貸借対照表とは会社の資産、負債、純資産の状況を表したもの、損益計算書とは会社の売上、経費、利益の状況を表したものです。
3つめのキャッシュフロー計算書とは、資金の流れを表したものです。
これらを活用することによって、その会社の収益性や安全性などを数値化して、明確にすることができます。
だからこそ、たくさんの人がこの財務3表の読み方を知りたがり、今や「決算書」と言えば、この財務3表のことだと思っている人もいるくらいです。
ただし、この3つのなかで、キャッシュフロー計算書(C/F)に関しては、非上場企業には作成義務がありません。
割合で言えば、日本の会社の99%以上は非上場企業ですから、実際のところキャッシュフロー計算書を作成している会社はごく少数です。
中小企業は、必要最低限の書類しか用意しないところが多数ですから、「貸借対照表」と「損益計算書」が中心的な決算書ということになります。
したがって、決算書から会社の経営状態を分析しようとする場合、
・貸借対照表(B/S)
・損益計算書(P/L)
の2つの書類から、「経営状態はどの程度良好か」「どこかに問題が隠れていないか」といったことを、ある程度読み取れるようにならなくてはなりません。
それが今回、「貸借対照表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」の2つに絞って、徹底的に見方のポイントを解説していくことにした理由です。
少ない情報でも、会社の事情は読み取れる
実のところ、「貸借対照表」や「損益計算書」に関して、ちゃんと「読み方」を知っている人は多くありません。
たとえば、銀行員の方は決算書に触れる機会も多いはずですが、基本的な経営分析の意味を理解されていない方も少なくありません。
金融関係以外の会社員の方であっても、新規の取引にあたっての与信チェックで決算書の見方に戸惑う方は多いでしょう。出世すれば当然会議などで決算書を見ることも増えるでしょうが、ちんぷんかんぷんな方もいるはずです。
中小企業の社長の場合は、ご自身の会社であっても、実はあまり数字についてされていない方も多く見受けられます。たとえば、「御社の固定費(売上に関係なく、毎月一定に必要な経費)はいくらですか?」とお聞きしても、即答できない方もたくさんいらっしゃいます。
投資家の方であれば、投資判断するにあたって決算書も見るでしょう。
この場合、上場企業が対象となりますので、貸借対照表と損益計算書しか見ないということはないでしょうが、やはりベースになる指標として見るべきポイントを押さえておくことは重要なはずです。
もちろん上場企業であれば、『会社四季報』や『日経会社情報』、新聞の「決算公告」をはじめ、その会社のホームページなどに、さまざまな情報が公開されていますので、多方面からの分析が可能です。
一方、非上場企業(中小企業)では、情報といっても最低限であり、東京商工リサーチや帝国データバンクの資料が唯一の財務データである場合もあります(ここに決算書のデータが登録されていない企業もたくさんあります)。
重要なのは、そういった限られた情報のなかでも分析を行える知識や基準を持つことですから、本書では、貸借対照表や損益計算書に単に「何が書いてあるのかわかる」ということではなく、「書いてある数字の裏に、どんな問題点や事情が隠されているのかを推測できるようになる」ことを目的としています。
数字に表れる傾向を押えておこう
本書は、会社の経営を知るために決算書を活用したいけれど、その活用方法がよくわからないという方に向けて、私なりの税理士としての経験を踏まえて貸借対照表と損益計算書の読み方を書いたものです。
基礎知識がなかったりあやふやな人のために、基本的なことから丁寧に説明していきますが、決算書に関してある程度の知識がある方にも納得してお読みいただけるよう、応用的なこと、実務的に注意すべきことなども含めて解説しています。
また、我々、財務のプロが会社の決算書をチェックする場合、表面上の数字からは見えない(=外からは絶対にわからない)、ヒアリングしないとハッキリしないポイントもたくさんあります。
そこで、「ここがこういう数字の場合には、そういうこともあり得る」ということを、知識として頭のなかに留めておくことが、決算書を使って経営分析を行う際に役立つこともあります。
もちろん、経営分析で企業の実態のすべてがわかるわけではないので絶対とは言い切れないのですが、ひとつの傾向として書類から推測できるいろいろな可能性を本書ではご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださればと思います。
大切なのは、「この会社には、そういうリスクが含まれているかもしれない」という視点を持つことです。
それによって、貸借対照表や損益計算書から読み取れることは格段に増えますし、また、貸借対照表や損益計算書を見ることがダンゼン面白くなってきます。
本書が、みなさんの決算書を見る目を養うきっかけとなり、日常のビジネスの一部となれば、これほど嬉しいことはありません。
なお、本書は決算書に不慣れな方のために、あえて厳密な表現は避け、簡易的に記載している部分もございます。この点をご了承ください。
2013年7月
税理士 見田村元宣
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